古俣慎吾

純金融資産が1億円以上5億円未満の富裕層、5億円以上の「超富裕層」は合わせて約100万世帯だった(2013年)。内訳は富裕層が95.3万世帯、超富裕層が5.4万世帯だ。あるいは『図解・富裕層ビジネス最前線』(中経出版)によれば、日本には10億円以上の資産を有する層は3万人いて、職業別の内訳は、経営者1万6900人、医者、歯科医8000人、優良企業役員1650人、著名人1590人・・・だ。 日本では今、学費を払えないから大学に行けないという若者が増えている。奨学金がもらえても、卒業後は奨学ローンに追われるので結婚もままならないという。いっぽうで、年収が1000万円ある世帯が日本の全世帯のうち22.6%であるのに対し、東大生の家庭は実に57%が年収1000万円を超えている。東大生の多くが親も東大出身で高収入。そういう家庭に生まれなかったら逆転もできないという社会になっている。日本でも格差が固定化しつつあるのだ。